ビーズの語源はアングロサクソン語やオランダ語の「祈る人」が由来と言われ、神々を祭る神聖な物や護符、宝飾品として使われていました。 日本のビーズ刺繍は、外国人に持ち込まれたビーズバッグの修理から独学で習得して始まりました。そこに日本刺繍の技術を取り入れ、華麗で繊細にありながら日本ならではの堅牢な物に仕上げています。 ビーズは粒が揃い色むらの少ない日本製のガラスビーズを使用します。 『昭和のビーズバッグ』と言われた流行は、上皇后の生家ご出立時のバッグがビーズバッグでは、と言うところから一大ブームが起こりました。質の良い物を大切に長く使う日本の良さであり、さまざまな場面で今に受け継がれています。
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大きく分けて型紙、デザイン、布図案、ビーズ揃え、ビーズ刺繍、仕立。
手数の多い製品なので習熟までの道のりを考えると1代1人では完成が難しいプロダクトです。そのため工房として継承と変革を繰り返し、より希少性の高い高品質な製品ができあがります。親から子へ、さらに孫子の代までと言われるビーズ刺繍のハンドバッグにはそうした経緯があります。
1993年 『千葉県指定伝統的工芸品』指定
1993年 『千葉県の卓越した技能賞』拝受
2014年 『現代の名工』拝受
大きく分けて型紙、デザイン、布図案、ビーズ揃え、ビーズ刺繍、仕立。
今では微細なニュアンスをパソコンでの再現が可能となり、型紙から図案へのスムーズな移行など完成度の高いものになりました。実際の刺繍や仕立には手作業でなければできない部分が多く、誂え品のようにその一品への想いがこもる物には欠かせないことと実感していただけるよう努めています。
1936年 東京浅草にて創業、神田須田町にて開店
1949年 先の大戦により本社を千葉県柏市に移転
1950年代 洋裁学校でビーズ刺繍教室の開講
1984年 ドイツのドレスデン、マイセンでの異文化交流
1993年 千葉県指定伝統的工芸品に指定
2011年 南三陸、女川においてビーズ刺繍教室
2017年 浅草店でビーズ刺繍教室の開講
2022年 浅草から日本橋に店舗を移転
現在は三代目が伝統を守り研鑽を重ねる一方で、次世代の育成に努めています。